「回想法」という言葉を御存知でしょうか?
認知症の方へのアプローチの一つとして、知られています。
具体的な内容は、
昔の生活用具や写真によって、高齢者が「楽しい」といった記憶をよみがえらせ、脳や心の活性化を促すことで、認知症予防の効果が期待されています。
現在、カメリア桜ヶ丘で研修を行っているカメリア藤沢SSTの介護職員がこの「回想法」を行った時のことを紹介させて下さい。
「回想法」を行ってくれた熊谷職員です。
今日は早番勤務で、先日報告いたしました「回想法」を用いたレクレーションを、間食前の15分間行いました。
YouTubeで懐メロをBGMとして使い、先の夜勤で見つけた、昭和36、46年発行の「広報ひらつか」の印刷物、黒電話と出始めのカラーテレビの写真をツールにし、自分の僅かな知識を駆使しながら当時の話をしてみました。
36年の広報誌を使いながら、記事中から読みとれる世相を少しお話しただけで「そうそう、この時私、片野屋でね・・・」とか、,「紅谷町の映画館で、エデンの園を見たわ」など、期待していた以上の詳細な過去の出来事をお話ししていただきました。また別の利用者様は黒電話の写真を見て「これ、603型ね。物凄く性能が良いの」とお話しされ、つい臥床時にその電話について色々伺ってしまいました。
僅かな時間で、これだけの反応をして頂けたことにびっくりすると共に、今後の継続に向け、他職員にも成果を伝え、より楽しい日々の生活の提供の一助にしていくつもりです。
小さな事かもしれませんが、一瞬でも楽しかった記憶を思い出すことはご利用者様にとっていいことだと思っています。
これからもご利用者様が楽しく過ごせるような取り組みを行って参ります!